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泣いたマンガ ③

飯森広一 「27頭のあいつたち」 (「ぼくの動物園日記」より)
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「ぼくの動物園日記」は、自分が小学校中学年の頃に一番最初に嵌まったマンガであった。
わずか20~30頁の限られた紙面の中で、これほどまでに毎回感動を与えて続けてくれたマンガはそうそうない。
その中でも、敗色濃厚な先の大戦末期に於いて、爆撃によって猛獣が逃げ出すのを防ぐために動物園の動物たちをその飼育係自らが殺していく凄惨な事件を描いた「27頭のあいつたち」が一番"泣いた"エピソードである。

信頼していた飼育係に毒入りの餌を食べさせられる"熊のドン"
飼育係と一緒に逃げだそうとしたところを見つかり、結局その飼育係に斬首された"ニシキヘビのあや子"
そして毒餌も毒注射も受け付けなかったために餓死せざるを得なかった3頭の象たち。
今では反戦マンガとして扱われることの多いこのエピソードではあるが、それにもまして愛する者に殺されなければならなかった動物たちの物語は悲しすぎる。

小さい子供さんの情操教育に如何ですか?(笑)

ちなみに、この「ぼくの動物園日記」には単行本に収録されていない話が何本か存在する。
週刊少年ジャンプの連載終了間際に描かれていた"マスクラットの物語"、そして連載終了後月刊ジャンプに名作シリーズと銘打たれて描かれていた"ライオンのネロの物語"である。
雑誌掲載時以来読んでいないので記憶も曖昧になってきているのであるが、何とか読めるようにして戴けないものか。

泣いたマンガ ②

飯森広一 「北国の帝王」
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飯森広一と云うマンガ家は、「ぼくの動物園日記」でその存在を知り、それ以降その軌跡を最後まで追い続けた数少ないマンガ家の一人であるが、稀代のストーリーテラーであると思う。
その作品群の中でも一番"泣いた"のが、この「北国の帝王」であった。
【例によってネタバレ有り。要注。】

時は北海道開拓時代、開拓民の父親に同行した主人公の少年は、駆除された母ヒグマの傍らに居た赤ちゃんヒグマを拾う。
寝食を共にし本当の兄弟のように暮らす少年と子ヒグマであったが、父親の開拓期限が過ぎ内地へと引き揚げることとなる。
ここはお約束の涙の別れ。
そして、月日は流れ、延々と北海道の開拓は続けられたが・・・突如巨大ヒグマが出現、開拓村などを手当たり次第襲い始め、やがて「北国の帝王」と喚ばれ恐れられるようになる
そこに青年となった主人公が呼び戻され・・・と云う物語。

野生化巨大化したかつての子ヒグマが、かつての少年を見て過去を思い出すシーンは感涙必至。
ヒグマを看取るシーンでも感涙。

たかが20~30の頁数で多くの人を感動させるに足る物語を創り出す才能は、昨今の他の作家と比べても秀でていると思う。

泣いたマンガ ①

その昔、「オバQ」や「ど根性ガエル」でも泣いたことがある私にとって、"泣いた"マンガと云うものはそれこそ無数に存在する。
今回は、その中でもいまだに頭の隅に活き続ける、今もって読んでも泣けるであろうマンガをいくつかピックアップして紹介したいと思う次第である。

 手塚御大 「ロロの旅路」
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手塚御大に於かれては、「ブラックジャック」や「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」その他諸々のマンガにおいて数多くの涙を流したが、その中でも小学生高学年の頃に読んだ「ロロの旅路」を推す。
【以降、ネタバレを含む。未読の方はご注意を。】

動物がしゃべるので受け付けない人にはまったく受け付けない作品かもしれない。
幼いニホンオオカミの3兄弟が、猟師に撃たれて剥製にされた母親を最後まで追い続けると云う物語。

ロロの弟、妹が旅の途中で力尽きてしまうところで号泣。
長い放浪の旅の末ようやく母親(剥製)に逢えたところでロロが撃たれて号泣。
ロロのことを理解してくれている人間が居て、最後にロロの剥製と母親の剥製を雪原の中に寄り添うかたちで安置するラストで号泣。

今読んでも、自信を持って泣けます。(笑)
数多くある手塚御大作品の中では小品ではありますが間違いなく名作です。

この記

大笑いの出来ないコメディ

古い記憶を呼び覚ますと、たしか小学校入学前後あたりに「それゆけスマート」と云う洋物TVドラマがあったのをかろうじて覚えている。
「奥様は魔女」や「じゃじゃ馬億万長者」と同様、随所に観客(スタッフ?)の笑い声が入る、当時としては斬新な番組であった。

ただ、あまりにも古すぎて、本当に面白かったのかそうでなかったのかさえもよく覚えていない。(笑)

そしてこの映画化である。
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はっきり言ってしまうとそれほど面白くない。ところどころに小さく吹き出すシーンはあるが、大笑いをするところは一度もない。
「オースティン・パワーズ」のようなお下劣下ネタコメディでないことは評価できるが、「Mr.ビーンズ」のような荒唐無稽さもない。

全体的におとなしすぎるのが面白くない原因だと思われるので、もう少しハメを外しても良かったのかもしれない。

笑ったマンガ

まず最初に断っておくが、ここで云う"笑う"とは"クスリ"とか"プッ"とかの類いでは
なく、本当に声に出して大笑いすることを指す。

こうして記憶を遡っていくと、赤塚不二夫、古谷三敏の原初体験から、永井豪、とり
いかずよし、吉沢やすみ、山上たつひこ、鴨川つばめ、魔矢峰央、鳥山明等々、
うそうたるギャグマンガ群では一度も大笑いしたことがない。
いや、こうして整理して書いているうちに3回ほどギャグマンガで笑ったことを思い
出してしまった。
1回目は、不覚(笑)にもとりいかずよしの「トイレット博士」、2回目は江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」、そして3回目は同じく江口寿史の「ストップ!!ひばりくん!」であった。

たぶん私だけではなく他にもたくさんの同様の人が居ると思われるが、
最初から笑わせようと描かれているギャグマンガよりは、真面目(?)なストーリー
の中で心の隙を突くようにギャグをかまされる方が笑ってしまうことが多い。

その点から云うと、小林まことの「1・2の三四郎」、蛭田達也の「コータローまかり
とおる!」は本当に何回も笑わせてもらった。
なかいま強の「わたるがぴゅん!」の地区予選編もかなりいいセンをいく。
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以前に比べるとマンガを読む量もめっきり少なくなってしまったが、"笑える"マンガ
と云うのは非常に貴重であると思う。
これからの人生において、新たなる"笑える"マンガに出会えることはあるのであろ
うか。

・・・で、チャウ・シンチーに興味を持って

観たのがこれである。(笑)
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サッカーに回り道することなく、ストレート(?)に格闘技路線にし、

相変わらずワイヤーとCGにまみれてはいるが、だいぶCGがこなれてきた分見やすくはなっている。

よくギャグマンガとかである、上半身固定で足を高速回転させて走るシーンを、まさかこの実写映画で見せられるとは思っていなかった。

相変わらずのおバカ映画なのではあるが、なんの脈絡もないお下劣バカ映画(オース○ィンパワーとか)に比べれば遙かに魅力的な作品であると思う。

香港映画の新機軸?

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・・・と云うよりは、ジャッキー・チェンもしくはMr.BooをワイヤーとCGまみれにした映画というべきか。

まだCGもこなれていなく、興ざめするシーンも多々あるが
ここまで開き直って無茶苦茶されると反って精々しくて笑ってしまう。

余談だが、チャウ・シンチーがユースケ・サンタマリアに見えてしまうのは私だけでいい。(笑)

なんだこれは!?(笑)

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TAXiシリーズといえばカースタントが売りの作品だと思っていたが、その売りのはずのカースタントがほとんど無い。
そればかりか、つまらないコメディシーンをさんざん見せられて腹が立つほどである。(笑)

前作「1」「2」「3」でも冗長なコメディシーンは確かにあったが、
チューンナップされたタクシーの設定やカースタントの出来が素晴らしく、全体的に見ると佳作に入るシリーズ構成ではあった。

一方この「4」は、ウケを狙いすぎの署長以下警察署面々の演技が鼻につくだけで、これといった見どころもなく、特に盛り上がることもなく、いつの間にか終わっている、という非常に残念な映画になってしまっていた。

「1」「2」「3」と楽しめて、「4」にも期待していただけに、本当に残念。

コメディ版Xファイル

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ドゥカブニーがXファイルのメインキャストから降板した直後に作られた作品であると記憶しているが、
ここまでXファイルの地球外生命体編を思わせる映画を作るのだったら、いっそのことスカリーも呼んでXファイルのパロディにしてしまえば良かったのだ。(笑)

30日間で地球上46億年分の進化を辿る地球外生命体という発想は奇抜にして秀逸。
原生生物から虫、魚、爬虫類、両生類、鳥、ほ乳類、類人猿へと進化し、その先はどうなるのかと思っていたら超巨大アメーバに先祖返りして虚を突かれる。
当初のシナリオでは類人猿の次には最終形態として超人類が考えられていたらしいが、絵的なことから鑑みれば、たしかに現行の方が派手で面白くはある。

クライマックスが迫力満点の壮大なる下ネタになるのはご愛敬として、はじけるモルダーが見られるだけでも一見の価値はある映画であろう。(笑)
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