FC2ブログ

フロントラインプラス

今住んでいる一軒家の前にアパート住まいをしていた時期があり、その時に大家さんの目を盗んで猫を飼い始めた。
その頃は玄関も開けっ放し、出入り自由にしていたため、最多時で8匹の猫と一緒に暮らしていた。
出入り自由にすることの一番のデメリットは、今思い出しても(猫たちにとっても自分にとっても)地獄のような日々であったが、"ノミ"の襲来であった。
とにかく、家に入ると(本当に)音を立てて喰いつかれる。何百匹ものノミが一斉に飛び上がるあのザーーーーッと云う音を聞いたことのある人間はそうそうおるまいッ!(笑)

猫たちが居るので殺虫剤も思うように使えず悶々としていたところ、かかりつけの動物病院の先生からフロントラインと云う首輪を教えて貰った。
ホームセンターなどで買うノミ取り首輪がまったく効かない代物で歩く芳香剤と揶揄してたほどなので、この首輪にも半信半疑であったのだが・・・

・・・もう目からウロコとはこのこと!
あれだけ居たノミが猫の身体からも家からも一掃されてしまったのには吃驚を通り越して感動すら憶えるほどであった。

ただし、その後問題が噴出。この首輪を装着すると首の廻りをやけどしてしまう肌の弱い猫が居て、継続使用が困難となってしまったのである。

ところが敵(?)も然る者、首輪の形状を止め、今度は首の後ろに滴下するピペット状の新製品を投下してきたのである。
この薬もまた効果てきめん!今の家に移り住んで来てからも、一匹のノミさえも確認したことはない。

年一回、梅雨に入る直前くらいにこの"フロントラインプラス"を滴下するのが、我が家の猫の定例行事となっている。
イメージ 1
フロントラインプラスの滴下を待つ"まみ"

猫は基本的に"吐く"生き物である。

とにかく吐く。
猫が8匹も居ればそのうち誰かが一日に一回は必ず吐く。
猫草を与えていても、いなくても吐く。
フローリング上ならまだしも、絨毯でも畳の上でも布団の上でも、あろうことかまだ手も通していない新品のカッターシャツの上でも容赦なく吐く。

最初の頃は、そのままティッシュにくるんでゴミ箱に捨てていたが、そのうちある問題にぶち当たった。
今ぐらいの季節になるとそう酷くもなくなるが、夏には大発生するショウジョウバエである。
そう、あの成虫は小さいながらも蛆が妙にでかくて気味悪いあの小蠅である。
中学校あたりの理科の遺伝子実験ではおなじみだが、その蛆を見たことはあるまいっ・・・のショウジョウバエである。
暖かい日になるとどこから紛れ込んでくるものか、捨ててから数時間もすれば親蠅が飛び始めるので始末に負えないのである。

そこで登場するのが、雨の日に新聞を簡易包装してくるビニール袋である。
こちらも当初は無造作に破って新聞を取り出した後はまるめてゴミ箱行きであったのだが、梅雨のある日けっこう溜まっていることに気が付いた。
そこで試しにティッシュで拾い上げた猫の嘔吐物をこのビニール袋に入れ、口を固く縛り上げてからゴミ箱に捨ててみた。
試したのが梅雨時であったため、敵もさるもの、2~3日も放置するとやはり親蠅が飛び始めたが、多少なりとも遅延措置がとれたので、以降この作戦は継続履行することになった。

今では、新聞包装のビニール袋は先頭から測って破り、きちんとたたんで棚に置いてある。
別個でこれ用にビニール袋を買うことに比べたら何とエコか。(笑)
結局はすぐに捨ててしまうのでリサイクルと呼べるかどうかは判断に苦しむところではあるが。

吾輩は飼い猫である。

名は"なすけ"という。
何故このような名前になったかと云うと、我が御主人は無類の猫好きであるらしく、吾輩がこの家に世話になり始めた頃には"あすけ""かすけ""さすけ""たすけ"と云う雄の先輩達が居て、どうやら雄としては5番目の猫と云うことらしい。
また別に雌の先輩達も居たが、こちらは"あみ"とか"まみ"とか、不公平にも可愛い名前が付けられていたのが妙に悔しかったりした。

さて、その御主人であるが、朝に滅法弱い。
朝になれば、猫といえども腹が減る。最初のうちは猫全員でご飯の催促をすればしぶしぶながらも準備をしてくれたものだが、最近は呼べど騒げどびくとも動かなくなってしまった。

そこで各猫思索を凝らして主人を起こす作戦に出ることにした。
"あすけ"兄さんは、御主人の鼻の穴に爪を突っ込んでかぎ爪を立てたまま引き抜くという技を編み出した。一発で目を覚まさせることは出来るが血みどろになった御主人が烈火の如く怒るので、その後やりづらくなった様だ。
"たすけ"兄さんは、御主人の寝ているベッドの横にある本棚の上によじ登り、そこから腹の上に直接飛び降りるという荒技を編み出したが、体重が8キロ近くあるうえ本棚に乗っている本やら置時計やらを巻き添えにして飛び降りるので、身の危険を感じた御主人が本棚の位置替えをしてしまった。

吾輩もいろいろと考えてみたが、最近、御主人がなにかと頭を気にしていることに気が付いた。
やたらと鏡の前で頭頂部を眺めていたり、
育毛剤らしきものを振りかけてマッサージしていたり。
実際御主人の頭のてっぺんは、このまま進むと芋洗坂係長みたいな頭になるのではないかと思われるほど明らかに薄くなってきており、ここを責めれば案外簡単に朝起こせるのではないかと考えた次第である。

さて、実地見聞の朝、先ず耳元で鳴いてみるが案の定反応は無い。顔に頬ずりをしてみてもなしの礫である。
そこでおもむろに御主人の弱点と思われる"頭頂部"で軽~く爪を研いでみた。
これが効果てき面!
御主人は仇敵に出遭った小鼠の如くベッドの上で飛び起きたのである。
なにか文句を言っていた様な気もするが、朝ご飯を準備して頂けるなら甘んじて受けよう。

ただし、この方策はあまりしつこくやりすぎると酷く怒られそうなので、週に数回で留めておこうと思っている。
↑