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これでもかのドラマ化

以前"半沢直樹"でTVドラマ化された方を先に観てしまい、その後、原作本を読んで非常に面白くない経験をしたことは記憶に新しい。
それを教訓に、この人の作品はたとえドラマ化されたとしても、その原作本を先に読むことと肝に銘じたのであるが・・・

本を読むスピードがそれほど速いワケでもないので、次から次へとドラマ化されるこの人の作品群には読むのが追いつきませんッ!(笑)

・・・で、今さらのコレである。しかも無印である。
下町ロケット

まあ、この人の作品はだいたい勧善懲悪で描かれるので読後の爽快感は折り紙付きなのであるが、今回はひとつ目の"悪"と中盤で決着がついてしまいどうなることかと思いきや、あとは自社の中でのゴタゴタを描いたり、最終敵の中にも味方が居たりとかして、飽きさせないのは流石であった。

さて、次は何を読もう。
このシリーズだけでも"ガウディ""ゴースト""ヤタガラス"の3作品も出てるのかぁ。

・・・はぁ。

ほんまにオレはアホやろか

かの鬼太郞の作者、水木御大の生い立ちを綴った自叙伝的エッセイである。
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自由奔放なガキ大将時代から学校やら様々な仕事で落第や失敗を繰り返し、激戦地ラバウルへの従軍を経て、漫画家に到るまでを、(本当はもっと深刻で大変な人
生であったであろうが)それこそ駆け足で物語は進むので、さらりと読み流すことができる。
なにしろ、爆弾で片腕を失った時も「あーっ」の一言で片付けるので拍子抜けしてし
まうのだ。
このエッセイの最後で水木御大は戦時中に友達になった土人の村に30年ぶりに訪れることになるのだが、その当時と全く変わらない彼らの姿と生活を目の当たりにして、

「年なんかどうでもいいんだ。人間だけが時計なんかつくって自分で自分の首をし
めているんだ。」
「急ぐことは死につながり、ゆるやかに進むことは生を豊かにする。」
「競争しなければバカになるとおびえることはない。」
「人間は元来、鳥、けもの、虫けらと、おなじものなのだ。」

と、悟りを新たにする御大のそれまでの(それからの)生き様が示されているのが
心に染みる。

ドラマ版は見ていない。

前述"半沢直樹シリーズ"に於いて、TVドラマ版を先に観てしまったおかげで、小説を読む際の面白さが半減してしまったことは記憶に新しい。

唐沢寿明主演でドラマ化された際は、小説を先に読むことを決めていたので敢えて見るのを敬遠した。
この度、多少時機を逸してしまった(いつのまにやら4年が経過)感もあるが、ようやくこの作品を読むことが出来たのであった。

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物語は青島製作所と云う会社の経営部門と、その社会人野球部門に分かれて交互に進んでいくので多少のばらつき感が全体的に感じられる。

"半沢直樹"でも顕著であったが、池井戸潤の書く作品はその悪役が非常に分かり易く、しかも勧善懲悪で描かれるので読後感がたいへん心地良い。

この作品に於いても、経営部門、野球部門ともに同じライバル会社を敵役にすることで、結末が分かってしまうところが難点ではあるが、やはり最後は爽快であった。

さて、ドラマを見ずにとっておいたこの人の次の作品としては"花咲舞"なのであるが、これもかなり時機を逸してるなぁ。(笑)

遅すぎたショートショート

いや、たしかに面白かったのだ。
最初の出逢いは忘れもしない中学2年、友人宅でちょっとだけ読ませてもらった"ボッコちゃん"と云う文庫本。
これは面白い、読まねば。と思ったが、その当時は別の作家に嵌まっていたので後回しになってしまったのだ。

昔からひとつお気に入りが出来ると、それに対してとことんまで突き詰める性格のヒトであったので、その当時嵌まっていたムツゴロウこと"畑正憲"の全作品読破の方が最重要課題となっていたのだ。

その後読み始める機会は何回かあったがなかなか手に付かず、そうこうしているうちに月日は流れ、40年後の今、ようやくkindleで手に入れた次第であるのだが・・・

・・・残念ながら、今ひとつであった。

歳を取って頭が堅くなってしまったのか、感受性が鈍ってしまったのか、とにかく中学生の頃に受けた感動は無くなっていた。

"星新一のショートショート"は中高生の頃に読まねばならなかった作品なのか・・・などと過ぎ去った日々を悔やむ今日この頃である。

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花はどうした!?(笑)

云わずと知れた半沢直樹シリーズの4作目に当たる小説であるが、数年前の日本航空経営破綻を元ネタに書かれていることは読み始めてすぐ解る。

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例によって、以降ネタバレがあるので、まだ未読の方は要注でお願いします。

今回の最終的な倍返しのボス敵は大物国会議員と云う設定になっているが、そこまでに到るザコ敵が入れ替わり立ち替わり半沢直樹にバッサバッサと薙ぎ倒される、勧善懲悪の爽快感が本作の醍醐味となっている。

シリーズを通して描かれる"強運"と"人望"に支えられた叛乱劇は読むものの心を惹きつけて放さない。

そして忘れてはならないのは、今回もうひとりの主役といってもいいほどの存在感を示す中野渡頭取が無性に格好良いことであろうか。

それにしても気に掛かるのが、前作の"ロスジェネ"、今回の"銀翼"と、たてつづけに奥さんの花がいっさい出てこない。
あえて家庭での描写をなくして仕事に懸ける男たちの物語を紡ぎたかったのであろうが、ドラマ化された暁には何卒上戸彩の出番がありますように!(笑)
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